セブ島の治安は?観光や留学で気を付けること
フィリピン・セブ島は一般的に治安が良好で、観光客にも比較的安全な場所とされています。ただし、一部の地域や状況によっては注意が必要です。
フィリピン政府観光局によると、セブ島はフィリピンで最も訪問者数が多い観光地の一つです。また、Numbeoの2021年の治安指数では、セブ市は世界の都市の中で中位に位置しており、比較的安全であることが示されています。
過去数年間でセブ島は観光客向けの安全対策を強化しており、観光地やホテル周辺では治安が向上しています。
しかし、一部の地域では、観光客を狙ったスリや詐欺が報告されており、以下の点には注意が必要です。
- 治安はエリアによって差があるため、事前に調べる
- スリやひったくりなどの軽犯罪に注意
- 夜間の一人歩きは避ける
- 野良犬は触らない
- 日本語で話しかけてくる客引きに注意
観光客が多く集まるセブ市内やマクタン島内の日中は比較的安全ですが、夜は犯罪が多くなる傾向があります。
特にナイトクラブや繁華街周辺、裏道などは単独で歩くのは危険ですのでご注意ください。
これから紹介していく安全対策を意識して行動し、楽しいセブ島旅行にしましょう!
- セブ島の犯罪率はフィリピン全土の他の観光地と比較して良い
- それでも観光客は安全対策を十分に行うことが大切
- スリや置き引きなどの軽犯罪は特に注意が必要
セブ島のエリア・地域別の治安
セブ島は観光エリアやホテル周辺を中心に治安が良好ですが、一部の地域では注意が必要です。
セブ島・市内の治安状況
セブ市内は、全体的に治安が良いものの、地域によっては注意が必要な場所もあります。
セブ市内は、観光地やホテル周辺など、治安が良いエリアが多く存在します。
しかし、一部のスリや詐欺が報告されている地域もあるため、注意が必要です。
セブ市内で治安の良いエリア
- ITパーク周辺
- ショッピングモール内
- アヤラモール周辺
セブ市内で治安の悪いエリア
- カルボンマーケット
- コロンストリート周辺
- 夜のマンゴーストリート周辺
マクタン島内の治安状況
国際空港のあるマクタン島は、リゾートエリアを中心に治安が良好であり、観光客にも安全な場所とされています。
観光客が行く機会はないと思いますが、裏路地や海岸沿いのスラム街などは注意が必要です。
マクタン島で治安の良いエリア
- マリバゴ周辺
- マクタンニュータウン周辺
マクタン島で治安の悪いエリア
- 夜の裏道など
- スラム街
トラブル例と対処方:12つ
気を付ける事と対処法 5つ
セブ島旅行中は、スリや置き引きなどのトラブルから身を守るために、注意点や対処法を把握しておくことが重要です。
スリ
観光地では、スリが観光客を狙って活動していることがあります。混雑した場所では特に注意が必要です。
【対策】
- 貴重品を身体に密着させるポーチに入れる
- 混雑した場所では荷物に手をかける
- 財布の中にある現金を最小限にする
置き引き
置き引きも観光地で発生しやすい犯罪であり、カフェやレストランなどの公共の場で、油断している隙に置き引きが行われることがあります。
【対策】
- カフェやレストランでバッグを足元に置く際は足を通す
- 荷物を目の届く範囲に置く
- 貴重品は分散して持ち歩く
- トイレに行くときも荷物は持って行く
- 席確保の為に荷物を席に置かない
タクシーのぼったくり
観光客が現地の料金体系を知らないことを利用して、高額な料金を請求するタクシーが存在します。
ぼったくりを防ぐためには、事前に目的地までの料金を確認し、メーターを使うタクシーを利用することが重要です。
【対策】
- 事前に運転手に目的地までの料金目安を確認する
- メーターを使用する様、事前に運転手にお願いする
- GRAB(配車アプリ)を使用する
交通事故
フィリピンは日本ほど交通市場が発達しておらず、外へ出歩く際は充分な注意が必要です。猛スピードで走るバイクや、ジプニー(乗り合いバス)へは特に注意が必要。
歩行者優先ではない場合が多々ある為、極力徒歩でも移動は避けた方が安全です。【対策】
- 必ず歩道を歩き、車道からは離れる
- 信号がない横断歩道では注意深く周囲を確認して渡る
- 信号がある横断歩道でも、左右を確認してから渡る
- スマホを見ながら歩くのは厳禁
現地の客引き
観光地では、客引きが観光客に声をかけることがよくあります。格安の現地ツアーやマッサージ店などのサービスを押し売りしてきますが、後から色々と請求されることが多い為、断るのが無難です。
【対策】
- 明確に「No, thank you」とだけ言って去る
- 視線を合わせず、無視する
- 流暢な日本語で話しかけられても油断しない
滅多にないけど気を付けたいトラブルと対処法 7つ
稀ではあるものの、睡眠薬強盗や美人局などのトラブルが発生することがあります。
これらのトラブルを避けるために、事前に対処法を知っておくことが重要です。
睡眠薬強盗
睡眠薬強盗とは、犯罪者が被害者に無理やりまたは騙して睡眠薬を摂取させ、その無防備な状態を利用して財物を盗んだりする犯罪行為です。
稀な事件ですが、発生するリスクがあるため、注意が必要です。【対策】
- 見知らぬ人に飲み物や食べ物を勧められた場合は断る
運転事故
バックパッカーなど旅慣れた方であれば問題ありませんが、セブ島は日本と交通事情が大きく異なるため、レンタカーやバイクレンタルはお勧めしません。
【現地で運転する時の注意点】
- 犬やヤギなどの動物が飛び出してくる時もある為、飛ばさない
- 道路の陥没穴など、路面状況にも注意する
- 大型トラックやバスは爆走していることが多い為、距離を保つ
- ヘルメットやシートベルト等は必ず着用する
- GoogleマップなどのGPSは間違う事も多い為、ルートは事前に調べておく
美人局
美人局は男性諸君に気をつけていただきたいトラブルです。クラブなどで出会った女性と良い関係になっても注意が必要です。
【対策】
- ワンナイトになっても、ケチって安いホテルには行かない
- 女の子がおすすめするホテルには行かない
- 自分の個人情報を安易に話さない
トランプ詐欺
トランプ詐欺は、カードゲームで不正を行い、被害者から金品を奪う手口です。詐欺に巻き込まれるリスクを避けるため、知らない人とのギャンブルには参加しないことが大切です。
【対策】
- ゲームや賭け事に参加しない
- 知らない人とのギャンブルは避ける
- カジノ以外で賭け事はしない
狂犬病
狂犬病は感染力が強く、死亡率が高い病気です。セブ島には沢山の野良犬がいますが、接触を避けることが重要です。
【対策】
- 野良犬・猫との接触を避ける
- 動物に噛まれた場合は、直ちに医療機関に行って適切な処置を受ける
デング熱
デング熱は蚊によって媒介されるウイルス性の病気であり、発熱や関節痛などの症状が現れます。
対策するためには、蚊対策を徹底し、旅行前に適切な予防情報を収集することが重要です。【対策】
- 蚊よけスプレーやクリームで対策を徹底する
- 旅行前にデング熱の発生情報をチェックし、リスクが高い地域への渡航を避ける
- 長袖や長ズボンを着用し、蚊に刺されるリスクを減らす
ホールドアップ
ホールドアップは強盗が武器(銃・ナイフ等)を使って金品を奪う犯罪であり、被害に遭った場合、肉体的・精神的なダメージが大きいです。
セブ島では、観光客を狙ったホールドアップ事件が稀に起こるため、対策が求められます。【対策】
- 金品を最小限にして、目立たないように携帯する
- 治安の悪いエリアや夜間の移動を避ける
- 常に周囲の状況に注意し、疑わしい人物に警戒する
- もし万が一被害にあっても、抵抗しない
滅多にないトラブルではありますが、睡眠薬強盗や美人局などのトラブルに対処するためには、注意深く行動し、事前に対処法を知っておくことが役立ちます。
事前準備と自己防衛を心掛けることで、安全にセブ島旅行を楽しむことができます。
大金を携帯しない
セブ島では、現地の人に比べて大金を持っている日本人がスリの狙い目になるとされています。
外出する際は、必要最小限の現金だけ持ち歩き、可能ならクレジットカードも持たないようにしましょう。
現金を携帯する場合、一つの財布にすべて入れるのではなく、いくつかに分けて持ち歩くのが良い方法です。もし強盗事件に巻き込まれても、一部の現金だけ手渡すことで被害を最小限に抑えられます。
派手な服装は避ける
フィリピンの人たちは基本的にカジュアルで動きやすい服装の人が多いです。日本人が現地で派手でおしゃれな服装をすると、悪い意味で目立ち、さまざまな被害(ぼったくり、勧誘、つきまとい)の対象になる可能性が急激に高まります。
外出する際は、ジーンズやTシャツなどシンプルな服装がおすすめです。
また、アクセサリーにも注意が必要です。高価でなくても、見た目が豪華に見えるアクセサリーはスリの標的になることがあります。
ストリートチルドレンによってアクセサリーが無理やり引きちぎられる被害も報告されており、けがをするリスクもあります。セブ島を訪れる際は、アクセサリーを身につけないほうが良いでしょう。
夜間は一人で出歩かない
フィリピンの中でも比較的治安が良いとされるセブ島ですが、それでも夜の街は一人で歩くのは避けたほうが良いです。昼間はにぎやかだった繁華街も夜になると、雰囲気ががらりと変わり不安な雰囲気になります。特に、女性の夜の一人歩きは非常に危険です。
夜道で一人歩きの女性に対して、現地の男性が親切に道案内をするふりをしながら、別の場所に誘導し、結果的に性犯罪に巻き込まれる事件も起こっています。
夜道を歩くのは特別な理由がない限り避け、ナイトマーケットなどへ出かける際は何人かで行動し、危険を回避しましょう。